オールインワンの罠

たったひとつで、化粧水、美容液、乳液、クリーム、今ではパックや日焼け止めまで望めて6つ以上ののスキンケアの役割をしてくれるオールインワン化粧品。

最近では、化粧下地効果まで入った便利なものまであります。
これまで化粧品をいくつも使っていたのが1つで済むので、時短ケアとして愛用している方も多いと思います。

しかし一方でこのような声も聞かれますよね。

  • オールインワンって、便利だけどどの効果も中途半端なんじゃないの?
  • 悩みが多い私の肌に合うかな?
  • 混合肌でも大丈夫?

という最もな主張です。

ここでは便利なオールインワンの罠・注意点などをご紹介していきます。

そもそも基礎化粧品の保つ役割とは!?

基礎化粧品にはそれぞれ個別の役割を担当していて大切な仕事をこなしています。

化粧水の働きは角層に水分を与え肌に潤いをもたらすこと。
また、美容液などをつける場合には、化粧水で肌を保湿しておくことで美容成分の浸透がよくなります。

一方で乳液やクリームなどの油分の多いものは、角層に与えられた水分を逃さないように油膜をつくる効果があります。

同じ保湿目的の化粧品であっても、役目にこれだけの差があり、さらに肌質別に配合する成分の処方が変えられているのです。

基礎化粧品の順番には意味がある!オールインワンはやはりダメ?

勿論、お肌のコンディションや肌質によって、途中を飛ばしたり量を加減すると思いますが、順序を誤ると、せっかくの基礎化粧品の効果が大きく損なわれてしまうのが基礎化粧品の順番です。

それぞれの役割を知れば当然なのですが、効率的にお肌をケアできないばかりでなく、かえってお肌に悪影響をおよぼすこともあります。

例えば、洗顔後、いきなりクリームを塗ってしまったら…。お肌に必要な水分が浸透していないところを、いきなり油分でフタをしてしまうことで、乾燥やニキビなどのトラブルになる場合があります。

スキンケアの基本中の基本ですが、基礎化粧品は、正しい順番を守って使用することが重要なので、オールインワンはこいうした面でもデメリットになりえるといえます。

オールインワンゲルの罠とは?

それぞれの基礎化粧品が持つ効果ごとに比較した場合、オールインワンゲルは、やはり単体の基礎化粧品を使うことに比べると効果は薄まるでしょう。

例を挙げると、化粧下地の効果を持ったオールインワンゲルの場合で考えてみます。
化粧下地には肌表面の毛穴やキメを目立たなくし、滑らかに整えてファンデーションの肌へのフィット力を高めたり、外的刺激(紫外線、外気、乾燥)から、肌を守るや役目や
毛穴の余分な脂分を抑えて、化粧崩れを防ぐまた、ファンデーションが毛穴に詰まるのを防いだり、メイクを落とす際に落としやすくしたりするような様々な効果があります。

しかし、それらの効果を出すための成分の中には、肌につけたまま寝てしまうとよくない成分も含まれていることもあるのです。

ですから、夜も使えるオールインワン化粧品の場合、それらの成分を省いている分、ファンデーション崩れを起こしやすいなど、下地としての効果は十分に発揮されないこともあるのです。

また、敏感肌やお肌の弱い方は、オールインワン化粧品で肌トラブルが起こりやすくなる場合があります。これらはオールインワの限ったことではありませんが、オールインワンだと複数の化粧品を合わせているため、製品に配合される成分もその分多くなります。

ですからトラブルになるリスクが高くなるのは必然と言えます。

オールインワンゲルの本当の使い所

オールインワン化粧品の中でもとりわけ最もポピュラーなものがオールインワンゲルと呼ばれるゲル状の化粧品でしょう。
このオールインワンゲルも色で特徴を判断することが出来ます。

  • 水溶性のオールインワンゲル
    オールインワン化粧品の中でも透明なオールインワンゲルは主に水溶性成分で作られており、油分が少ないのが特徴です。
  • 油溶性オールインワンゲル
    白っぽく乳化されているオールインワンゲルには微量の油分が配合されています。
    ただ、その配合率は、乳液の約10~50%ぐらいで、エモリエントクリームの約20~50%に比べるとかなり少なめです。

エモリエントクリームとは?

皮膚からの水分蒸散を防止してうるおいを保持し、皮膚を柔軟にするという皮膚生理作用を柔軟にするクリームです。
角層の水分を保ち、皮膚を柔軟に整えるためのクリームで、保湿クリーム、ナイトクリーム、モイスチャークリームなどとよばれることもあります。

どちらも水分を逃さないための油膜効果は低いと言わざるをえないでしょう。そのため、オールインワンゲルだけのお手入れでは、肌の水分のキープ力が弱く、乾燥小ジワができてしまうことがあります。

オールインワンに油膜効果をプラスするのがベスト!

オールインワンのメリットは一本で全てが完結する手軽さです。

矛盾したことを書きますが、肌の乾燥を防ぐためにはオールインワン化粧品を使った後で、油膜効果のある乳液やクリームをプラスして使うことをおすすめします。

ただ、忙しい日や疲れてしまってスキンケアどころではない日は誰にでもあります。オールインワンゲルはそうした時間がない日の「飛び道具」として使うのが、一番お肌のためでもあるかもしれません。その場合も保湿が足りないと感じたら乳液やクリームでしっかりとフタをしてあげることを心がけましょう。